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RepRapについて | 開発 | コミュニティ | RepRapマシン | 参考資料 | ポリシー

3Dプリンターが自分のコンピュータにつながっている状況を想像してみましょう。紙に印刷するのと違って、3Dプリンターでは機械部品など、作りたいものを実際に出力することができます。どのくらい頑丈に作るかを考えるときには、レゴブロックを思い出すと良いでしょう。3Dプリンターを使えば、機械部品だけではなく、生活などに便利なものを出力することも可能です。また面白いことに、他の3Dプリンターを作るのに必要な部品のほとんどを出力することもできてしまいます。つまり、3Dプリンターは自分自身をコピーできる、ということです。


発見と実現

RepRapは Adrian Bowyer によって考案され、2004年2月にインターネット上に公開されました

RepRapという単語は、Replicating Rapid-prototyper(自己複製高速プロトタイピングマシン)を短縮した造語です。これは、左の動画にあるように、実用的な自己複製機能を持った3Dプリンターを表しています。この3Dプリンタではプラスチックを層状に積み重ねていくことで、部品を構築していきます。この技術はRepRap以前にも存在していましたが、業務用向けのものがほとんどで、最も安価なものでも€30,000(約400万円)ほどの費用が必要とされていました。また、これらは自己複製を行えるようには設計されていませんでした。そこで、RepRapチームが目的とし、現在も行っている活動は、自己複製ができて、より安く(材料費$350程度)作る方法を開発し、多くの人に向けて公開することです。これによって、先進国の個人だけでなく、発展途上国での小規模なコミュニティにも3Dプリンターを使うことができるようになりました。私たちは、フリーソフトウェア運動の原則にしたがって、オープンソースライセンス (GNU General Public License)下で、RepRapマシンを誰にでも無償で提供しています。したがって、もしあなたがRepRapマシンを持っているのであれば、それを複製してあなたの友達にあげることもできます。

RepRapプロジェクトは、2005年3月の大規模な報道の後に、世界に広く知られるようになりました。

自己複製

ナットやボルトをカウントしなければ、最新のRepRapでは、本体の70%のパーツを自己複製できます。その他のパーツについては、どこでも安価に手に入るパーツが選ばれています。RepRapの第一の目標は、便利なものを作ることができ、また安く簡単に同じような機械を他の誰かにつくることのできる機械をつくって、多くの人に譲ることです。

70%という割合を増やすため、RepRapの将来のバージョンでは、電子回路自体を自己複製することを目的として開発を続けています。これについて、IC以外の回路を自己複製する技術は、既に実証実験が行われています。これが完成した後には、トランジスターの自己複製など、より100%に近づけるように私たちは開発を続けていく予定です。

Adrian Bowyer (左)と Vik Olliver (右)。そこには元となる親3Dプリンタ(parent)とそのプリンタを使って作った子3Dプリンタ(child)。この子機は2008年5月29日14時(UTC)にイギリスのバース大学で孫機をプリントしました。

学術研究と歴史

査読を受けた学術論文を探している学者の方やその他の人に対しては、Roboticaに掲載されている以下の論文から読み始めることをお勧めします。

  • Jones, R., Haufe, P., Sells, E., Iravani, P., Olliver, V., Palmer, C., and Bowyer, A.,: RepRap - The Replicating Rapid Prototyper (RepRap - 自己複製高速プロトタイピングマシン), Robotica (2011) 29巻, pp. 177–191. ケンブリッジ大学誌.

RepRap の自己複製機としての本質的な理解には、以下の論文が向いているでしょう。

この技術の法的側面について興味のある方には、以下の論文を読むべきでしょう。

持続的な開発環境へ、RepRapをどのように利用できるかについて興味がある場合には、以下を参照して下さい。

RepRapの経済的な面に興味がある方は、以下をご覧ください。

RepRapの環境的に見た利点に興味をお持ちの方は、以下の資料が向いているでしょう。

RepRapとその人口の普及に関する研究もあります。

RepRapのほぼ最新の学術文献レビューは、下記リンクから見ることができます。

RepRap Blog 全体のコピーを1つのPDFファイルとしてダウンロードするには、こちらをクリック (41MB, Thanks to Gary Hodgson) してください。現在オンラインのブログ上では、初期の画像へのリンクが壊れてしまっていますが、こちらのファイルにすべてまとめられています。

RepRapに関する論文や、学生によるRepRapプロジェクトは数多くあり、これらはPDFファイルとしてこちらのサイトで利用可能となっています。それらは全て関連するページからリンクされていますが、これらにはインデックスを付ける必要があります。これが完了するまでには、こちらのリンクから、全ての論文を含んだ完全なリストを見ることができます。

バース大学にて、Adrian Bowyer と Ed Sells によって作られた、RepRapとして最もはじめのマシンである、RepRap Darwinは現在、ロンドン科学博物館に収蔵されています。

RepRapを広める

RepRapのロゴとQRコードは自由に使って構いません。(ただし、ライセンスへの同意が必要です。)

Reprap-qr-logo-wide.png

用語(英語)

  • RepRap - 名詞 それ自身の部品の、かなりの部分を自己複製することができる、フリーな高速プロトタイピングマシン, 動詞(小文字では to reprap) RepRapマシンを使って何かを作ること
  • RepStrap - 名詞 自己複製機能は持たないが、RepRapのパーツを作成することを目的としてつくられた、フリーな高速プロトタイピングマシン
  • reprapper - 名詞 RepRapやRepStrapを作ったり、使ったりする人のこと
  • reprapable - 形容詞 RepRapマシンによって作'られる'ことができること、もの

関連項目

解説動画

Adrian Bowyer による、RepRapと自己複製マニュファクチャリングマシンに関する話とQ&Aの最新動画です。